1990年イタリア映画。
以前書いたように、映画は前評判など調べず、聞かず、期待せずにみることにしている。
うーん、イタリア映画はいいなあ。
一皮むけた民族だなあ。。。
名優マストロヤンニも、やはりうまい。
しかしながら、
少々Wikipediaをみると、「東京物語」のオマージュと書いてある。
(「東京物語」、やはりそろそろみるべきか。。。)
この映画の字幕で、老人役のマストロヤンニが、せがれに言うセリフが妙を得、しみる。
(現代社会を、)「テレビが、尻の穴まで、見張っている時代だぞ」という場面。
字幕には、「尻」には、()で、読み方をわざわざ(ケツ)と書いている。
<現代社会のマスコミが、他人のケツのアナまで見張っている>、と老人はせがれに言い切るのである。
現代社会は、ハラスメントやなんやらで、会社の上司や他人が、こういう真実と、実際に社会で生きていくうえで役立つことを遠慮し言わなくなってしまった。
家の食卓でしか言えない話。
家族の存在価値は、こういうところに残存する。
「親の意見となすびの花は、千に一つの仇もなし」
よく明治人の祖母が言っていた言葉である。
さてさて
自分はイタリア語が分からないが、この字幕を付けた人にも感謝したい。
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参照
『みんな元気』(みんなげんき, 伊題: Stanno tutti bene, 英題: Everybody's Fine)は、1990年のイタリア映画。監督はジュゼッペ・トルナトーレ。
イタリアの子供たちに会いに行く父親のロードムービーという内容からもわかるとおり、本作は『東京物語』のオマージュである。
リメイク
[編集]2009年にロバート・デ・ニーロ主演でリメイクされた。