Dr.FeelGoodの小部屋

小さな楽しみを見つけて、それをつなげて日々を過ごすだけ。

H先生からのメール:靖国神社参拝のことなど

H先生は、緒方洪庵をこころのささえにする医師である。

 

今年の8月15日、戦後80年の区切りで、靖国神社には例年どおり参拝されたようであり、写真も送ってくれた。

 

大酒飲みながら、「医師は患者のためだけに存在するのである。」という、小生には到底まねのできないようなことを思われているご仁である。

 

そのため、どんな患者も拒むことがなく、自らコロナやインフルエンザにも罹患し、体を張って生きている。

年で免疫力も落ちたのか、最近その頻度が増した感じがする。

 

ご尊父が先の大戦後、ソ連による「シベリア抑留」となり、約2年半極寒のシベリアで強制労働させられた生き残りだった。

シベリア抑留などというものは国際法違反の地獄であった。

 

30歳以上の者は、バタバタと死に、亡くなった戦友を埋めるのに、凍り付いた土のため、つるはしの刃が立たず、2日ほどかかったという。

90才を超え、老人ホームに面会に行ったとき、戦争の思い出を決して語らなかったご尊父が、「戦争だけは絶対にいかん。」と一言だけいわれたということである。

 

小生同様、H先生の想いは、

左政党がいうようなA級戦犯者合祀がどうのこうのという針の穴をつくような、正義感ぶり、声のみを発することにより己に酩酊した空虚なイデオロギーでは決してない。

 

実際に国の将来を想い、礎となることを覚悟し、出兵、無念にも戦死をされた、将来もあったであろう多くの若者を含めた方々に対する、純粋なる「鎮魂」の想いだけといっていい。

 

小生すでに真夏の靖国参拝はできなくなった。

 

(医師という立場にありながら、情けないことに、過去に熱中症で救急搬送された経緯がある。)

 

しかしながら、高齢の方々が、猛暑の中、へとへとになり、よろよろしながらも、長い参道を歩かれ、参拝されている姿は、やはりいつも胸を突くものがあった。

 

今年は戦後80年。

 

節目の年であり、今秋には、英霊の鎮魂のため向かう所存である。

 

H先生の熱量には驚かされる。