「清官三代」。
これは司馬遼太郎さんの大学時代の一年先輩、陳舜臣さんが、C国について語るとき、よく引用した言葉だという。
この文言を、多くの日本人が「誤解釈」していることを、まず先に書いておく。
(日本的な常識でみてしまうからである。)
以前、ある新聞に掲載された内容を、一部記載することにする。
以下、
<「清官三代」は、C国の高級官僚にまつわる言葉だという。
「濁官」と「清官」がいて、濁官は賄賂に貪欲なタイプ。
一方の清官も本来の清廉とは違う。
賄賂の取り方が、”適正”という意味らしい。
清官であっても知事を一期務めると、三代の子孫が豊かに暮らせるほどの蓄財をする。>
これが「清官三代」という本来の意味である。
「清官」とは、「適正な賄賂をとる官」のこと。
(司馬遼太郎さんは、このあたりのことを、東アジア的な「家族的利己主義」ということにからめ、福澤諭吉の「脱亜論」に関連して語られていた記憶がある。)
そういうものだそうである。
さてさて
昨今の外交報道など。
過剰に反応するメディアは、歴史からすこしは学ぶべきである。
このような「清官三代」の国と対峙しているのだということを。。。
相撲の国。
「いなして」、軽く受け流すだけでいいのである。
勢いあまって、土俵から飛び出ていくだろう。
<参照>
***
陳舜臣氏は、天安門事件批判以後、最終的に日本国籍を再取得されている。
| ペンネーム | 陳左其 |
|---|---|
| 誕生 | 1924年2月18日 |
| 死没 | 2015年1月21日(90歳没) |
| 職業 | 小説家 |
| 言語 | 日本語 |
| 国籍 | |
| 最終学歴 | 大阪外国語学校 |
| 活動期間 | 1961年 - 2014年 |
| ジャンル | 推理小説、歴史小説 |
| 主題 | 中国の歴史 |
| 代表作 | 『阿片戦争』(1967年) 『秘本三国志』(1977年) 『太平天国』(1982年) 『小説十八史略』(1983年) 『諸葛孔明』(1991年) |
| 主な受賞歴 | 江戸川乱歩賞(1961年) 直木三十五賞(1969年) 日本推理作家協会賞(1970年) 毎日出版文化賞(1971年) 大佛次郎賞(1976年) 日本翻訳文化賞(1983年) NHK放送文化賞(1985年) 読売文学賞(1988年) 吉川英治文学賞(1991年) 朝日賞(1993年) 日本芸術院賞(1994年) 大阪芸術賞(1996年) 勲三等瑞宝章 (1998年) |