これも、いろいろな見方や切り口があります。
今回は、自分のすこし思っていることを書きます。
組織の効率化をどんどん進めていくとどうなるのか、究極の組織は何なのか?
これは、どうも、軍隊だそうです。
わたしのいる医療の世界は、ほぼこの真逆の世界であってほしいと思っています。
しかし、昨今の医療界への医療経済導入を進める連中が多数参入し、変わりました。
血液、汗、便にまみれたことのない連中が、特に介護などの世界に大挙参入してきました。
お金が目的です。
医療はあくまで社会のインフラとしての正道をゆく医療であって、彼らが思っている単なるサービス業ではないと考える僕のような医療人は、端に追いやられてきています。
一見無駄、非効率的と思える時間、これが患者との空間には、やはり必要だとおもっています。余裕のない世界は、医療には向いていません。
大学病院にいた時、ある教授室のドアの外側に、「医療の効率化をはかる」と大書した紙がはってあり、いつもその自信に満ちたその字を見るたびに、僕は違和感を感じて廊下を歩いていたものでした。でもその人は、その後、病院長に昇進しました。
いまや、多くの病院は、金が稼げる医師が、いい先生という事になりました。
多くの病院の経営状況の悪化、これから脱するためには、仕方ないことなのでしょうか。
しかしながら、
マシュマロのような柔らかい感触、これが医療界に残ってほしいと思います。
普通の医療を普通にやっている病院が、赤字にならず普通に経営が維持できるような、医療制度や保険制度の改革が必要と考えます。