Dr.FeelGoodの小部屋

小さな楽しみを見つけて、それをつなげて日々を過ごすだけ。

2023-01-01から1年間の記事一覧

賽銭

その年は、穏やかな正月だった。 我が家では実にめずらしく家族が同じ行動にでた。 近くの神社に初詣に行った。 長蛇の列だった。 おやじだけは列には並ばず、進み出でて、賽銭箱の横、数メートルくらい離れたところから、コインをヒューと投げ入れたのであ…

あきらめましょう。

年末がさしせまってきた。 今年も、自分の思いどおりにはいかなかった。 おそらく、人生、そんなもの。 おとなのあきらめ。。。(とほほ。。。) まあ、明るくいきましょう、来年も、なんとかなるでしょう。

非科学的なこと

若いころは、職業柄、物事を科学的にみようと、自分を置いてきた。 しかしながら、最近は、科学的にはいまだ説明がつかないようなことが、現実の世界には非常に多いとわかってきた。 (さらに大きく科学がすすめば将来解明されることかもしれないが。) その…

都市の景観:神宮外苑のことなど

若いころ、ひねくれたあるイギリス人と口論になりかけたことがある。 「東京はチープな街だ。」と言うのである。 その時、「君の国は、世界中蹂躙して得た富で、立派な建物を建てられただけではないのか」と反論するだけの十分な英語力もなく、悔しい思いを…

イノシシ

イノシシに戦いを挑んだある男の顛末を書いてみる。 若いころの話である。 救急隊から連絡を受け、待っていた。 担架にのせられた、大男が運ばれてきた。 顔面は蒼白、ぐったりし、一瞬ショック状態かと思われたが、血圧などいわゆるvital signは保たれ、そ…

天津甘栗

もう20、30年まえの話になるだろうか、仕事で中国の天津に行った時の話である。 土産に、<天津甘栗>を買って帰ろうと思っていた。 同行していたのは、当時自分の大学医局に留学していた中国人医師だった。 「そんなもんはない。」というのである。 さらに…

つむじ(旋毛)

ヘアサロンのおにいちゃんと、つむじの話になった。 上からみると、自分は時計周りで、一般的な日本人に多いという。 たとえば、前方から後方へ櫛を入れ、なでつけたとしてみましょう。 想像してもらうとわかるのだが、頭の右側面は、なでつけやすいが、一方…

涙腺

年齢とともに涙腺は弱くなるようだ。 作家の遠藤周作氏の書かれたものによると、初老期にいたると、そのようになったという。 なにげない場面で涙するという。 古い西部劇を見ていて、荒野に向かう幌馬車隊の援護をしていた騎兵隊が、ここで任務を終えますと…

浪人生にすすめる映画

小生、自信をもって?すすめる映画は、Rudy(ルーディ)である。 実話だそうである。 スポーツもの。 不利な条件下でも、「思い続けることの大切さ」を、この映画は教えてくれる。

漢方薬の飲み方

藪医者のことを、江戸時代、葛根湯(かっこんとう)医者と言っていたらしいです。 なんでも葛根湯ですませる。 落語にあるそうです。 さて今日は漢方薬の基本的な飲み方について。 自分は漢方医学の専門医を取得してはいません。 専門医制度というのが日本に…

熱海

自分は、なぜか熱海温泉というのが好みである。 自分の中では、温泉の順位をつけると、二、三、がなくて一番が熱海と言ってもいいかもしれない。 とくに旅行好きでもなく、温泉好きでもない。 温泉につかっても、のぼせてすぐに出てしまうほうである。 した…

りんご 

最近、りんごが、うまく感じる。 普通のスーパーでこんなにうまい林檎が売っているとは。。。 5年前に他界した仲のよかった友人が、笑いながら言っていたことを思い出す。 「中国の金持ちは、(…中略…) のため、わざわざ日本のリンゴを取り寄せて、食べている…

無限

こどものころ、宇宙は無限だと聞き、どういうことかと思いを巡らせていたら、すこし頭が変になりそうになり、以後、考えるのをやめた。 有限というのを確認せず、なぜ無限といえるのか。 頭のいい人にはそれが想像できるとしたら、やはり頭がいいのだろう。 …

黒河童(カッパ)

高校時代の思い出である。 学生も先生もまだ自由だったころの話である。 ハラスメントという妖怪がまだいない頃の話である。 担任教師で「黒河童」というあだ名の数学の先生がいた。 顔の色が黒く、目がぎょろりとした、異相であった。 高三の卒業を目前に、…

夜の皇居

仕事の関係で、皇居近傍のホテルに泊まるときがある。 皇居の周りは、両側8車線の道路で囲まれている。 その外側は、火山のカルデラのように、周囲をビルで取り囲まれている。 その底に皇居が広がるイメージで、広さは東京ドームの25倍あるそうである。 宿泊…

ある学習方法:S君の思い出

遠い昔の医学部時代のはなしである。 S君という同級生がいた。 彼は父親が早逝、母親が小料理屋をし、姉がそれを手伝うという家庭環境にあった。 私と同じアパートに住んでいた。 医学専門書というのは、一般書よりかなり高く、仕送りから支出していると、…

ラグビーというスポーツ  

このスポーツについて、ここでは、ひとつだけ書いてみる。 あまり一般の人は、知らないかもしれないことを書く。 ラグビーというスポーツの根っこの部分のこと。 このスポーツは、「トライした者が、はしゃいではいけない」、という暗黙の了解、不文律がある…

「その日の天使」

ちょっと記憶が怪しいのであるが、たしか、中島らもさんの著作。 この中で、「その日の天使」という妙に記憶にのこる言葉があった。 たとえば、朝、会社に行ったとしよう。 ある人の動作、表情、言葉が、自分のこころを上向きにし、安堵させ、晴れ晴れとした…

「そら、よかったなあ。」

ある探検家の本からの若干の引用である。 なにを問いかけても、「そら、よかったなあ。」という僧侶がいたそうである。 「今日は天気がいいですね。」、「そら、よかったなあ。」 「山でシカを撃ってしまいました。」、「そら、よかったなあ。」 「病気にな…

子どものいじめのこと

子どものいじめ問題は相変わらず報道され、こころが曇るのであるが、今後もなくなることはないのであろう。 以下、あくまで私見である。 「子どもの間で行われるいじめというのは、これは会社、組織など、大人社会で行われていることの縮図であって、本来お…

How would you like, Sir ?  肉の焼き具合

アメリカ生活での可笑しさを一つ紹介する。 病院から帰った後は、借りていた自分のアパートメント(マンションという言い方は聞いたことがない。)近くのレストランまで歩いて、夕飯を食べていた。 当時若かったのでよく肉をたのんでいた。 日本より安いが、…

ラグビーワールドカップ2023:終わってしまった、オヤジの喪失感。そして次のために必要なこと。

昨日、JAPANが敗退した。 対戦リーグが決まった数年前からこのアルゼンチン戦が山場と思っていたが、危惧していたことが現実となった。 日本酒をあおった。。。(仕方ないオッサンです。) (ギターを持ったら、自然に玉置浩二の「メロディー」が口からでて…

死んだふり

若いころからいたずら好きなMという男がいた。 時々死んだふりをして、人を驚かすのである。 しかし、年季とともに社会的矯正され、その芸をすることをかなり長く忘れていた。 年をとり、脳の前頭葉が次第に萎縮し、抑制がきかない年齢になった。 集まりがあ…

駅のちかくで一杯飲んだ時、立ち寄るおおきなM珈琲。 立派なカウンター席に座って、前に並べてあるコーヒーカップや煎れている光景を見ながら、コーヒーをのんでいた。 しかし3年ほどまえ、煎れてくれるおにいちゃんが、神戸にかえり、メンバーもどんどん変…

ラグビーワールドカップ:イングランド戦 敗因

先日のイングランド戦、早朝から見るべきか悩んだが、体が見たいらしく、目が覚めていた。 敗因は、ボールが動いているフィールドプレーでの、キックプレイの精度の差であったと思う。成熟度の差といってもいい。 トップリーグへ参入してゆくには、キックプ…

ラグビーワールドカップ:JAPANの健闘を祈る。

ラグビーワールドカップが始まる。 すこし楽しみができた。 さて、今回のフランス大会。 コロナの影響で日本チームは他国より活動期間が短く、苦戦が予想されている。 しかしながら、フェアプレーで、気持ちのいい試合を期待する。

夏、靖國。

丸いものを三角と言ったり、三角を四角と言い切ったりする、そういう観念論を振りかざす人種から離れて生きようと思ってきた。 左でも、右でもなく、中庸を行きたいと意識してきた。 八月になると心がおちつかなくなり、靖國神社へ行く。 戦争で亡くなった人…

関東大震災から百年:寺田寅彦「柿の種」から。自然の復元力

来月9月1日で関東大震災から100年経つそうである。 (1923年大正12年9月1日。死者10万5000人。) さて、「天災は忘れたころにやってくる」の言葉でもしられている、寺田寅彦の「柿の種」のなかに、この震災後早期の自然の復元力について興味ある記載がある。…

ロビー・ロバートソン Robbie Robertson

The Band のギタリストだったロビー・ロバートソンが先日亡くなられた。 お冥福をお祈りします。 年をかさねるごとに、このThe Bandはこころに溶け込み、そのなかの彼のギターもThe Bandそのものだったと思う。 なかなかまねできないようなギターの弾き方で…

数年前にほんの少しだけ気づいたこと。ボブ・ディラン

ボブ・ディランがノーベル文学賞を取った時、多分、このひとの詩がいいのだろうなあ程度にしか思っていなかった。 ほとんどこのひとの曲も聞いていなかったし、もともと洋曲はBGMと割り切り、歌詞を味わうという習慣があまりなかった。 The Band(ボブ・ディ…