藪医者のことを、江戸時代、葛根湯(かっこんとう)医者と言っていたらしいです。
なんでも葛根湯ですませる。
落語にあるそうです。
さて今日は漢方薬の基本的な飲み方について。
自分は漢方医学の専門医を取得してはいません。
専門医制度というのが日本にはあり、なにかの科(内科や外科など)の専門医を取得後、さらに研修を行い得られるものです。
研修途中で本業が忙しくなり、途中で研修をやめそれきりになってしまいました。
しかしながら、一般の医師よりも、若干詳しいかも。。
今日は、漢方薬の飲み方で、よく周知されていないことを、2つだけ書きます。
1.基本は、食前に飲む。
(これは、少々難しいところなのですが、原則食前となっています。
もし飲み忘れたら、食後3時間ほどあけて食間にと、自分の場合は指導。)
2.2種類以上の漢方薬を同時にはのまない。
とくに2は大事なところです。
簡単に書きますと。
漢方薬というのは、たとえば、葛根湯の場合、葛根、大棗、麻黄、甘草、桂皮、芍薬、生姜というような生薬(しょうやく)といわれる基本の成分が、一定の決められた割合で配合されています。
(上の生薬の中で、桂皮はシナモン、ニッキ。生姜はショウガです。日頃口にする食べ物です。)
別の漢方薬にもこのような生薬が(生薬はたくさんの種類があり、一部違うものも入ったり、へったりしますが)、一定の割合で入っている。
違う漢方薬を2つ同時に飲んでしまうと、生薬の配合割合がまったく変わってしまい、別の薬になったりします。割合が大事なんだそうです。
意外と、そういうことを知らず、処方を出している医師がいます。
なにかの参考になれば幸いです。