こころからご冥福をお祈りいたします。
昨夜は、八代亜紀さんのレコードをとりだし、久しぶりに「なみだ恋」を聞いた。
初期の曲。1973年(昭和48年)。
たしか、中一のころ、この曲が大ヒットした。
EP版のシングルレコード、同じものを2枚買った。
ファンだったのである。
これには前置きがあり、その当時テレビで、デビューしたものの鳴かず飛ばずの新人歌手の再挑戦、再登竜門的な番組というものがあった。
「全日本歌謡選手権」といった。
強面のおじさん、おばさんの審査員(船村徹や淡谷のり子など)がおり、辛口のコメントをしていた。
サディスティックなスポコン的な番組だった。
たしか八代亜紀さんは10週勝ち抜いた。
そして「なみだ恋」を出す。
世の中には歌がうまい人というのは、数知れずいると思うが、この人には、一声を聞いたら、この人だとわかる、そういうプロとして生きる上で必須の個性が備わっていた。
あとは、土俵に上げてもらう手のひら、機会が必要だった。
すこしそれるが、孤高のブルースギタリストとして、B.B.Kingがいる。
ギターのチョーキングやビブラートを聞いただけで、これは、B.B.Kingだとわかる。
プロというのは個性がないと通用しないようにも思える。
さて
自分は、八代亜紀の初期のころの声、歌い方が好きで、素の良さがあると思う。
初期のころ録音された「なみだ恋」は、少々探さないと聞けない。
以前ワイン屋のおじさんから聞いた話だが、うまいワインというのはその熟成時期にかかわらず、どの時期に飲んでもうまいものなんだという。。。
そういうことだろう。
八代亜紀さん、ほんとうにありがとう。