以下、あくまで私見にすぎない。
僕は、芸人というものは、観客に感動を与える、その一点だけあれば、それだけでいいと思っている。
まったく全人的なものは求めない。
人間はそもそも一つのことができれば、それで十分である。
自分をふくめ、それすらできない人間がほとんどであろう。
また、いつものように、マスコミは騒ぎたてることだろう。
僕は、キリスト教徒でもなく、無宗教な人間だが、ヨハネ福音書8章1-11節が好きである。
不貞をはたらいた女を取り囲み、石をもち、詰め寄る者たち。
「こういうものは石でうちころせ」と。
イエス:
「あなたたちの中で罪をおかしたことのない者だけが、まず、この者に石を投げなさい」と。
一人、二人と、石を手離し、去ってゆく、あの場面である。
大古からつづく、人間の攻撃性、傲慢さ、そして己を顧みず正義漢ぶる人間。
永遠のテーマである。