Dr.FeelGoodの小部屋

小さな楽しみを見つけて、それをつなげて日々を過ごすだけ。

学習:ネズミの迷路の実験

先日、本屋でなつかしい本、チャート式数学をみて愕然とした。

 

なんと本の厚みが自分が高校生だったころの2倍はある。

 

各教科、ワシの時代の、2倍は勉強させられているわけか。。。

 

本田宗一郎が、「昔は漢字をたくさん知っているやつが偉かった。今は知識を持った奴に電話して聞けばいいのだ。」と言っていた。

 

現在に置き換えると、AIに知識の集積はまかせて、それを引き出し利用することがより重要という時代に変化してきたともおもわれる。

 

相当昔の記憶になるが、日本のノーベル賞受賞者の講演会を聞きに行ったことがある。

 

医学生理学賞の利根川進氏の話がもっとも印象的だった。

当時すでに氏は受賞した免疫学から脳の研究にシフトしていた。

 

迷路を設定して、ネズミを脱出させるという、学習に関する実験の話だった。

 

迷路のパターンをたくさん学習させたネズミほど、難しくした迷路から脱出できないというのだ。

自分が思うに、知識により、思考の狭窄や硬化が進み、新たな思考が抑制されるということなのか。。。

 

あまりにおおくのことを詰め込むと、頭の中が知識というやつで満たされ、自分のような容量の小さな人間は、大局観をもつ余力容量すら失われ、へんてこな人間になりそうな気がしてくる。