Dr.FeelGoodの小部屋

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ウクライナとロシアとの歴史的な関係についてすこし。司馬遼太郎「ロシアについて」から。

両国の戦争が始まって、昨年、司馬遼太郎「ロシアについて」を読んでみました。

(小生、歴史家でもなく、素人です。)

 

過去にロシアと戦争した国は、わが日本自身であり、日本の外交上の最も注視すべき国は以前から同様、現在もロシアであるはずであり、とくに明治以来、ずっと政府の関心は対ロシアにあり続けているといわれています。

 

読んでから時間がたち、少々記憶が遠くなっていますが、ウクライナとロシアとの歴史的関係について、少々印象に残るところを、抜き書きしてみます。

 

以下。

 

9世紀になってやっとウクライナキエフの地に、ロシア人の国家(キエフ王国)ができたということは、ごく小さな規模とはいえ、ロシア史を見る上で、重要なことだと思います。

 

一般に、後発の社会にとって、国家というものをつくるとき、その作り方を、近隣の文明   ー国家の型ー  から借用することが多いのです。

 

(中略)

9世紀に樹てられるキエフ国家の場合も、ロシア人が自前でつくったのではなく、他から国家を作る能力のある者たちがやってきたのです。

 

やってきたのは、、海賊を稼業とするスウェーデン人たちでした。かれらは海から川をさかのぼって内陸に入り、先住していたスラヴ農民を支配して国をつくったといわれています。

 

以上。本日ここまでで失敬。

 

<メモ>

 

・ロシアの国家成立はかなり遅く、9世紀であった。

・ロシア人の最初に成立した国家は、キエフ王国であり、その首都であったのは、(現ウクライナの)キエフ(キーウ)。