Dr.FeelGoodの小部屋

小さな楽しみを見つけて、それをつなげて日々を過ごすだけ。

遠藤周作氏 ビートルズの随筆

以下、あまり上品な話ではありませんが、しかしながら、若干、好きな話なので書きます。

氏の本に書いてあったもので、だいたいこんな内容です。

 

ある新聞にビートルズのことを書いたときに、文末に「ビートルズの泊まったホテルのボーイと知り合いで、ビートルズが部屋に忘れたパンツをもらった。私としては、始末に困っている。」と。

 

わなをはって、じっと待ったという。

 

二日後に若い女の子から電話がかかってきた。

まわりに仲間がいるようだ。

 

蚊の鳴くよう声で

「そのパンツ、私たちほしいんですけど。。。」

 

笑いを必死にこらえながら

「差し上げたいけど、臭いんですよ。」

「よごれているんですか。」

「彼ら、洗濯しないで捨てるらしいです。臭いサルマタです。」

 

受話器の奥で友達と相談する声がきこえる。「臭いんだって。。。」

 

ついに、泣き入りそうな声で、「それなら。。。いりません。」

 

氏は、このような女の子が大好きで、毎日でもからかいたいと書いている。